AMRワンヘルスプラットフォームの公開

掲載日:2020.01.27

WHOの抗菌薬耐性グローバルアクションプラン(2015)では、世界的な薬剤耐性(AMR)の問題に取り組むために、ヒト医療の分野のみならず獣医療、畜水産、農業、食品衛生、環境などの分野も含めたワンヘルスアプローチの観点からAMR対策を推進することの重要性が示されています。2016年に設定された我が国の「AMR対策アクションプラン2016–2020」においても、ワンヘルスアプローチの観点からAMR対策を推進することが方針として掲げられています。 そこで国立研究開発法人 国立国際医療研究センターのAMR臨床リファレンスセンターを事務局として、AMRワンヘルスプラットフォームが開始されました。本プラットフォームは、本邦においてワンヘルスアプローチに基づくAMR対策を推進するため、AMR対策に関連した、各分野における指標の動向を把握し総括的に提示することを目的として設置されたものであり、各分野における薬剤耐性菌の検出状況や抗微生物薬使用量だけでなく、AMR対策に影響を及ぼしうる、公衆衛生学的に重要な病原微生物の検出や予防への取り組み状況、AMRに対する意識調査等の既存のサーベイランスデータや研究データなどのうち、全国を代表するものも取り上げています。 本プラットフォームには我が国の施策の有効性の評価と今後の施策の検討に用いられるだけでなく、各分野の方々に利用され、多分野間の連携・協力を促進することが期待されています。加えて、本プラットフォームがAMR対策に関する研究の促進等に寄与することも期待されます。

具体的には画面上部のリボンの中のヒト、動物、環境、項目比較のタブがあります。動物タブをクリックすると薬剤耐性菌と抗菌薬の情報が表示されます。薬剤耐性菌では、年度、耐性菌、動物についての情報が表示され、抗菌薬では年度毎の動物用抗菌剤の原末換算量が表示されます。左側にグラフが、右側がそれぞれの具体的な数値が非常に分かりやすく表示されています。環境や項目比較は準備中ですが、今の状態でも非常に有用性の高いものであることから、是非とも利用して欲しいと思います。なお、現在、英語での公開も検討されているとのことで、ますます有用性が高まることが期待されます。

薬剤耐性(AMR)ワンヘルスプラットファーム
https://amr-onehealth-platform.ncgm.go.jp/home