学位(獣医学)取得のすすめ -社会人大学院制度と論文博士制度-

掲載日:2019.03.25

製薬企業の社員は専門性の高い職種であり、新薬などの研究開発に関わっている人材も多いと思われます。また、製薬企業で働く上で博士号は試験成績の信頼性の確保やその方の仕事上のキャリアーを推測する上で重要な資格と考えられます。また、最近、大手の製薬企業ではリストラが盛んに行われており、転職する機会においても博士号の取得は有利に働くものと思われます。酪農学園大学大学院で博士号を取得するには社会人特別選考(社会人大学院)制度と論文提出による博士(獣医学)の学位授与(論文博士)に係る制度があり、これまで多くの製薬企業や、地方公務員、NOSAIや小動物病院に勤務する獣医師が通常業務を実施しながら本学大学院で博士号を取得しています。そこで今回は酪農学園大学大学院の社会人大学院制度と論文博士制度について概要を紹介したいと思います。

酪農学園大学院には獣医学研究科と酪農学研究科の二つの研究科があります。まず社会人大学院制度について紹介します。獣医学研究科には獣医学専攻の博士課程と獣医保健看護学専攻の修士課程があります。製薬企業に勤務する獣医師であれば博士課程が中心になると思いますので、この過程について説明します。まず、社会人大学院の出願に当たっては、事前に指導教員と密に連絡を取り、面談などを済ませた上で、入学志願書の備考欄に指導教員の押印またはサインが必要になります。指導教員は指導教員資格を有する教員でなければなりません。この資格を有する教員は教授に限らないことに留意する必要があります。もし指導教員が不明の場合は、獣医学研究科長に相談していただければ紹介して貰えると思います。出願資格は、終業年限6年の過程を卒業か、修士の学位を有するか、文部科学大臣の指定した者か、本研究科において個別の入学資格審査で終業年限6年を卒業した者と同等の学力があると認められた者のいずれかに該当する必要があります。さらに入学時までに獣医学とその関連分野の民間企業において1年以上在籍していて在職のまま修学を希望する者で、所属機関の長の承諾を得た者となっています。

出願期間は年2回で7月と12月にあり、4月入学か10月入学になります。選考方法は志願者から提出された書類を審査の上、合否を決定します。つまり、入学試験がないということで、社会人にとってメリットは大きいと思われます。なお、社会人大学院では出願2年以内に受験したTOEIC L&R、TOEFL iBTあるいはIELTS Academicの原本を願書とともに提出する必要があります。したがって、入学を希望する社会人は事前に英語テストスコアレポートを取る必要があるのです。どの程度のスコアが必要かは提示していないので、できる限り高得点である方が有利です。大学院生になると日常的に英語の論文を読みますし、国際学会での発表も行われます。また学位を取得するためには最低限1本の英語原著論文の公表が義務付けられておりますので、英語の能力は極めて重要と考えています。なお、入学検定料は30,000円です。

入学が認められれば学費を考える必要があります。入学金は140,000円で、年間70万円程度(年次で異なります)の学費が必要となります。なお、酪農学園大学卒業生は入学金が免除となります。もし会社から毎日の通学が許されればティーチング・アシスタント(TA)制度があり、学部学生の実験、実習、演習に対する教育補助業務を行い、対価として手当が支給されます。通常は企業に勤務しながらの大学院生活になると思われます。時に指導教員による研究指導や講義で来校する必要がありますが、自身の置かれた立場など指導教員と良く相談されることを勧めます。

企業に勤務する獣医師ですでに博士論文に相当する研究業績がある場合は、論文博士の制度があります。申請資格としての研究歴は、大学において獣医学の過程を卒業し、4年過程の場合は6年以上、6年過程の場合は4年以上の者です。また大学で獣医学の過程を経ない大学の卒業者は8年以上です。さらに本学研究科研究生として半年以上在籍し、在籍期間中に論文を完成させた者が対象となります。論文博士の審査は予備審査を行い、学位論文の審査および学力試験をすることになっています。社会人大学院か論文博士かは、それぞれの置かれた状況によって異なるものと思います。どちらが相応しいかは良く指導教員と相談して決めていただきたいと思います。いずれにしても酪農学園大学大学院は多彩な人材を求めています。本学の卒業生に限らず他大学の卒業生に対しても広く門戸を開いています。もし学位を取得しようと考えている製薬企業の社員がいましたら、学位取得まで最大限の支援をしていきたいと思います。奮って志願して頂ければ幸いです。なお、詳しくは酪農学園大学入試部入試課(Tel:011-388-4138、Fax:011-386-1220、E-mail:rg-nyusi@rakuno.ac.jp)までお問い合わせ下さい。

 

酪農学園大学 2018大学院要覧
https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/gra.rakuno.ac.jp/wp-content/uploads/2016/02/03201137/1cb39143273b9d32b96fa9dd194c1188.pdf

2019年度酪農学園大学大学院入学試験要項
https://nyushi.rakuno.ac.jp/pdf/graduate01-59.pdf?180605