伴侶動物における薬剤耐性モニタリングが開始される予定

掲載日:2017.07.31

2016年4月に内閣府から「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」が発出されました。その中に動向調査・監視(サーベイランス)があり、「愛玩動物における薬剤耐性に関する動向調査・監視体制の確立」が、今後の取り組むべき戦略とされました。動物分野における薬剤耐性モニタリングについては、1999年から農林水産省動物医薬品検査所を中心に全国の家畜衛生保健所の協力の下、「家畜衛生分野における薬剤耐性モニタリング制度」(Japanese Veterinary Antimicrobial Resistance Monitoring system; JVARM)が稼動しています。モニタリング対象としては、食用動物(牛、豚および鶏)由来の細菌(指標菌、食品媒介性細菌および家畜病原細菌)について実施されています。今後、この中に伴侶動物由来細菌を加えることになります。
 平成28年9月に動物医薬品検査所に、「愛玩動物薬剤耐性調査に関するワーキンググループ」(田村 豊教授が委員長)が設置され、対象動物、対象菌種等に関する有識者の意見を聞いてきました。今般、意見がまとめられ伴侶動物由来薬剤耐性モニタリングの概要が公表されました。具体的な内容は、動物医薬品検査所のホームページに掲載されていますので参考にして下さい(http://www.maff.go.jp/nval/yakuzai/yakuzai_p3.html)。また世界での伴侶動物由来細菌に対する対応状況や日本の取組の概要についての解説記事を添付しますので参考にして下さい。
 なお、今回のモニタリングでは伴侶動物における抗菌薬の使用量に関する調査を含めていませんので、今後の課題であると思われます。